11/10、千葉県内支部教研 視聴覚教育部会 授業研究会で講師
11/10、千葉県内の市教育研究会の視聴覚部会における、授業研究会で講師をさせていただきました。
王道の5年「円と正多角形」のプログラミング体験を取り入れた授業について、参観させていただきました。
いただいた演題『学校生活におけるICT活用について』の通り、1人1台端末が学校生活で日常化していくと、教科等におけるプログラミング教育の授業のあり方も、かなり変わってくるはずです。
しかしコロナ禍の様々な対応もあって、そのような議論を子どもたちの学ぶ姿から検討する機会というのは、これまであまり無かったと思います。
協議会で特に印象に残ったのは、これまでも議論されてきたような以下内容です。
「算数の教科のねらいの達成を目指すために、教師が主導になってしまうと、プログラミングを体験する時間が短くなる」(=教具的発想のICT活用)
VS
「プログラミング教育のねらいの達成を目指すために、体験する時間を取って試行錯誤してしまうと、算数の教科のねらいの達成が期待できなくなる」(=這いまわる経験主義)
元々の教育課程において、プログラミング教育必修化が「無理ゲー」感があると斬ってしまえばそれまでですが、これも1人1台端末が日常化している環境があれば、再考の余地があると言えるかもしれません。
特に、授業前後の学習環境デザイン、休み時間や家庭での端末活用がカギを握るのではないでしょうか。そういう意味では、授業研究「だけ」をしていればよいというものではない、とも考えられるかもしれません。
なお、これもよく言われることですが、教科等でプログラミングを体験することによって、本来活躍できない子どもが学びこむような姿が今回も見られました。
小路先生は「逆転現象」という言葉で表現されていらっしゃり、確かにそうだなあ…と感じました。
本日の協議会の進行においても、Formsを活用されるなど、先生方が積極的に挑戦される雰囲気がありました。こうした「おとなの学び」に支えられて、子どもたちの学びが成立すると、改めて感じた次第です。
貴重な学びの機会をいただき、ありがとうございました。
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